手元供養品

 遺されたご家族様が身近に故人を感じられるよう、分骨したお骨を手元に置いておくためのものを手元供養品といいます。ペンダント型や、小さい骨壺など形はさまざまです。

SEA product てのひらの手元供養品は、国産の桐箱に湘南で育まれた藍でラタンを本染した自然素材で構成され、ご自宅の空間に馴染むようなデザインを施し、箱の形状から魚のホウボウに見立てGurnard(グナード)と名付けました。

国産の桐箱

 桐箱は、古来より日本人が大切なものを保管するために用いられてきました。調湿効果があり、保管するものを湿気から守ってくれる自然の作用が働き、島国である日本の気候風土に合っていることが理由です。遺骨は湿気に弱く、長年お墓に納骨されている遺骨は、カビが発生していることも多くあります。

現在、日本で流通する桐の8〜9割は海外から輸入されたものです。

SEA prpduct てのひらの桐箱

 国産の中でもさらに質の高いとされる東北の桐を使用しております。美しさはもちろん、薬品等の使用がなく、遺骨を保管する箱としてご安心してお使いいただけます。職人が一点一点手作業にて製作した桐箱は、海洋を旅出た遺骨の分骨を包むのに最適です。

職人の手作業による工芸品の温かみを是非体感ください。

籐・ラタン

 籐は日本の植物ではなく、東南アジアを中心とした熱帯、亜熱帯のジャングルに生殖するツルでラタンと呼ばれています。SEA product てのひらでは、ラタンの皮である皮籐を使用しています。皮籐は、藍染すると裏側がきれいな藍色になります。裏側を見せた皮籐を巻くことで逆さごとを表現し、故人の安らかな旅立ちを祈願します。

 ラタンは、世界の中でもインドネシア諸島のラタンが最高峰とされ、皮籐は丈夫な天然の結着材として遺骨を保管する桐箱の蓋が開かないよう、大切な部材として用います。

端末の処理は、真鍮の釘にてお留めさせていただきます。

 湘南で無農薬有機肥料にて種子から育まれた天然藍を収穫し、発酵させた本藍染にて皮籐を染めます。ラタンに込められた藍は、空気に触れることで素晴らしい美しさの青色となり、個体や編み工程にによりそれぞれ色味が異なるのが魅力です。現代では珍しくなった一貫した天然藍の美しさ、豊かさ、その味わい深い色合いや風合いで、一生物の手元供養品を彩ります。その独特の色調はまさに、海の色と重なり、散骨を行った海と比較しても一層、美しく映えます。また、天然藍染は時間の移り変わりと共に経年変化し、風合いが変わってもその味わいが増していくため、長く大切にお手元で保管することができます。

 相模湾直近を通る海流は、澄んでいる海水が光の入射加減により藍色に見えることから黒潮と呼ばれています。日本列島の南側から北上する黒潮は、房総半島付近で北側から流れる親潮とぶつかり、やがてカルフォルニアに到達し、3年程で赤道直上を通ってアジアに戻るとされています。また、世界には七つの海で大別され、2000年をかけて循環すると言われています。

 藍染は、湘南の海を表します。海洋散骨という自然葬を選んだ故人、ご家族様に海を感じていただければ幸いです。

Gurnard(グナード)

価格 ¥15,400.-(税込)

サイズ:W 650mm D 650mm H 500mm

納期:1ヶ月程度

すべて天然素材での受注生産でございます。藍の発酵期間や染料としての期間は、年により異なります。
在庫状況によっては、長期間お待たせする場合があります。
藍染については、画像のように個体により濃淡がございます。
自然の魅力と捉えていただければ幸いです。

ラタンの釘打ちは、技術が必要なため、ご自宅にて施工する場合があります。施工場所については、ご相談ください。

※ラタンは、水に濡らし巻くため、桐箱に色移りする場合があります。
 一度ラタンを巻いた後、開封するには、ラタンを解く必要があります。